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はみだしナースのMBA日記(1)

「白衣の天使にはなりたくない。」

これは、私が初めての看護師の就職試験で「どんな看護師になりたいか」というテーマの小論文で書いた言葉です。 今思うと、こんなことを書いてよく合格したなーと思いますし、何も知らない新米がよくもえらそうにこんなことを言えたものだと、顔が赤くなってしまいます。そんな私も今は白衣を脱いで、医療の現場からは離れています。でも、看護の仕事は好きでした。今でも、時々懐かしく思い出します。

でも、思うのは、看護師の仕事って、病院で患者さんの看護をすることだけではないんじゃないのか、ということです。そんなこと分かってるよという声が聞こえてきそうです。病院や診療所の他にも、介護保険関連の施設、保健所、学校、企業内健康管理室、そして次世代の看護師の養成をする教育機関など、多くの看護師が働いています。高齢化社会が到来して、慢性疾患の増加や国民のライフスタイルの多様化を促進し、ヘルスケアに対するニーズもこれまでの病院を中心とした医療から、地域や福祉領域へとますます拡大、複雑化してきています。そういった中で、看護師の活躍の場所も、これまで中心だった病院看護にとどまらず、地域や医療現場以外の一般社会へと広がってきています。 そんな中、看護師自身も、自らの知識や経験を活かし、その能力発揮の場を広げて生きたいと考える人が、私の周りでも増えてきているように感じます。ただ、そういう思いはあっても、どう実現していけばいいのか分からないというのがまだまだ現状のようです。

私は白衣を脱いでからスーツに着替え、ある企業の医療関連事業の部署で働いています。そして、2年前から社会人大学院の門をたたき、この春、MBAを取得します。 このコーナーでは、企業で働く中で看護師の視点として思うこと・悩むこと、そして、どうしてMBAを取ろうと思ったのか、MBAコースってどんなところなのか、などについて、連載していきたいと思います。それから、他の看護師のみなさんはどんなことを考えているのだろうか、いろいろな方のお話もご紹介していきたいと思います。

冒頭の小論文の言葉、これは、決して美化された偶像としてではなく、人間として、人間同士の関係で患者さんをサポートしたいという意味を込めて書いたものでした。医学や医療技術がどんなに進歩しようと、医療は人間が主人公であって、人間不在の医療はありえない。医療の現場って、自分の生命や健康とか最も生活の根っこの部分、最も自分のプライバシーの部分と関わるから、本当はとても人間くさいところだと思うんです。そういう現場の「プロ」である看護師の、パワーの発揮のしどころは、どんどん広がっていくと思います。 

次号からこのコーナーでは、そういう皆さんのパワーの見せ所について、何かヒントになるようなことを書いていけたらと思っています。こういうことを知りたいといったご要望、私はこう思うなどのご意見も大歓迎です。どしどしお寄せくださいね(ぴぐ)。

ご意見ご要望は info@medical-cubic.co.jp 「ぴぐ」 までお寄せ下さい。